To Far Away Times

間接的自己紹介

自分の頭で考えた小さなこと

小学生だか中学生だかの頃、人の集中力っていうのは45分だか50分しか続かない、という話を聞いたことがある。誰から聞いたかは忘れたが。だから学校の授業もそれくらいなんだぞと。なるほど、そうなのかと深く感心したことを覚えている。時間割っていうのもいろんな研究の元に作られているんだな。大人たちは僕らのことをちゃんと考えてくれてるんだな、と。しかし数年後疑念を抱くことになる。高校生になり予備校に行ったり、そのあと大学に行ったり。思えば中学の頃の学習塾もそうだった。そう、授業の時間が90分なのである。さらに社会に出たら、集中しないといけない時間が数時間にも渡る(休憩が頻繁には無い)。どういうことやねん。人間の集中できる時間は45分だか50分だかしかないんちゃうんか。

昔聞いたその言葉が今もまだ心に深く刻まれているのである。言い換えれば呪いの類である。人間の集中できる時間についての情報(しかも真偽のほどはわからない)を知らなければ、こんなことを思うことは無いだろう。そして、45分くらい経った時、そろそろ休まないとな、なんて思うこともなかっただろう。まあ簡単に言えば、自分の甘さを誰かのせいにしたいだけなんだけどもね。

というわけで、この楔をアップデートしてみよう。調べてみた。結論から言うと、いろんな見解があるみたいだ。結論になってないが。

15分と言う人もいれば、30分という人もいるし、俺が聞いたように45分という人もいる。90分という人もいるし、訓練すれば120分という人もいる。どういうことなの。あ、あと15分周期っていうのもあったな。ん?そうなると、周期の話になってくると、休憩をどのようにどれだけ取ればいいのかもその集中力の質に関わってきそうだ。そこらへんは各々考えましょうね。

色々調べて(ちょっとだけだけど)いろんな答えが見つかったから45分に囚われる必要はない。と、単純に考えたらそうなる。しかし今まで20年以上も俺を捕らえていた鎖を、そんな曖昧は情報で引きちぎることはできない。もうこの呪いから解き放たれるには、俺の脳みそをあれこれしたり、なんだかわけのわからないテストかなんかをやったりして、俺一人だけの集中力持続時間を調べるしか無い。そしてそんなことはできるはずがない。だから俺はこれからもこの誰が言ったかわからない、根拠のない謎の呪いと共に生きていこうという話なのであった。