To Far Away Times

間接的自己紹介

4.Age

歳を重ねるというのはなかなか難儀なもので、生きることの辛さを実感する一方で、幸せみたいなものはなかなか感じるのが難しい。というよりも、幸せみたいなものを感じるのが難しいから、辛さを実感しているのかもしれない。でもまぁ、日々楽しくないかというと、そうでもない。ここのところわりと楽しくゲームして遊んでいる。テレビゲームをすることは(テレビゲームという言い方は古いか?)趣味である。他に趣味はというと、読書(マンガや小説)、映画鑑賞などの、フィクションに触れることである。逆にバリバリノンフィクションであるところのスポーツや合コンなどは趣味ではない(合コンはフィクションかもしれない)。ハイキングとか、好きだなそういえば。ほとんどやったことないけど。なぜだろう。めんどくさがりなのだろうか。楽しさをただ享受することに慣れてしまい、怠けているのだろうか。鼻におできができた。

最近、ふと人の幸せに触れることがある。その際になんだかわけのわからない漠然とした温もりに心が覆われることがある。胸が温かみを持つのを実感する。例えば、「休みの日は旦那と出かけるのが習慣だったのに、最近は忙しくてなかなかできない」とか「好きな人がいるんだけど、どうやったらその人に振り向いてもらえるんだろう」とか。そういう話を聞くと、幸せをおすそ分けしてもらっている気分になる。ほんとに相手のことが好きなんだなあと思う。好きという気持ちはとても素敵だ。誰かを好きな女の子が好きだ。けっして寝取りたいとかそういう話ではない。単純に、かわいいなと思う。フィクションだけど、例えばハチクロの山田さんとか、天使なんかじゃないのマミリンとか、まる子の姉とか、ドキンちゃんとか。マミリンがバレンタインでチョコをあげた話をする時「一生分の勇気を使った気分だったわよ」みたいなことを言うシーンなんか、とても好きである。何の話だ。

そういう、相手を思う女の子はとても素敵だけど、男の方どうだろう。男が恋をしている話を聞いて、幸せな気分になるだろうか。想像してみる。うん、あまりならない。自分を見失わないように気をつけてね、と思う。自分が自分を見失ったことがあるからだろうか。女の子の恋はフィクションで、男の恋はノンフィクションに見えるからだろうか。