To Far Away Times

間接的自己紹介

話す声3

あれから何度か通院を繰り返して、随分前に声を取り戻した。

耳鼻科だったものだから、花粉症等のアレルギー検査のポスターが壁に貼ってあった。それをみて、ここいらでちょいとひとつ検査をしてみようかなという気になった。というのも、タケノコを食べると喉がイガイガしちゃうからだ。自分が何かのアレルギーかなんて考えたことなかったけど、タケノコのイガイガについては不思議に思っていた。しかし今まではタケノコのイガイガとアレルギーが自分の頭の中で結びつかなかった。でも、もしかしたらこれ(イガイガ)、アレルギーなんじゃないの?と思い立ったが吉日。検査に赴いたわけだ。

血液検査を行う上で、プリセットされた検査項目にはタケノコがなかったので、オプションでタケノコを追加した。オプションもつけられるお年頃になったというわけか。オトナ。プリセット項目にはスギやヒノキ、ハウスダストといった花粉症向けの検査項目がセットされているようだった。しかし自分は花粉症ではないと思っていたので、ここはタケノコの一点張りで行くと決意したのだった。コースよりもオプションに期待を湧かせる。わからないでもないでしょう?

花粉症に関して言えば、時期になるとちょっと目が痒くなったり鼻水が出たりする程度だったので、検査する必要もないと思っていた。しかし結果からいうと、わりと重めの花粉症であるらしい。そこら辺の数値が高めとのこと。これで花粉症名乗っていいですかね。今までは検査などを受けたことがなかったので言えなかったけど、今なら言える。俺、花粉症なんす。

そしてさらにオプションの結果はというと、全く問題なし。数値も低い。タケノコ、異常なし。しかし医師はこう言った。数値に出ない場合でも違和感あったらやめとけ、と。なんだかよくわからないが、喉の粘膜から直接入って悪さする系は血液検査の結果に出ないのだそう。だから次もそう感じたらやめといてねと言われた。わかったやめる。生来素直な性格なのだ。あー、おろしニンニクもオプションに入れとけばよかったな。お腹下しちゃうから。