To Far Away Times

間接的自己紹介

ミッドガル大冒険

さて、FF7Rをプレイした感想を率直に書いていこう。もちろんネタバレあり。あわよくば開発した人の目に留まってほしいなと思ったんだけど、そういうことを思うなら投書でもすればよい。送ってみようかな。いやよそう。

とその前にまず、発売前に思ったこと。リメイク発表の時の記憶はほとんどないけど、一つ覚えている感情は、不安であった。7がリメイクされるときはいよいよスクエニがやばい時などと言われていたけど、不安はそこではない。スクエニの経営状況なんて知ったことではない。不安というのは、単純に今のスクエニに面白いゲームを作れるのか、というものである。その不安がどうなったかというと、払拭されたあと不安が不満になった、というのが簡潔か。

ミッドガル脱出までと発表された時は、なんだそりゃと思ったけど、発売が近づくにつれて受け入れられるようになってきた。しかし分作で出すにも関わらず、何作になるかは未定という前代未聞の無計画具合に殿様商売感が否めない。未定って、無能さを露呈させているようなものだと思うんだけどそこんところどうなんだい?あと、PS4普及の為に開発されたらしいんだけど、もうすぐPS5でちゃうよ…。大丈夫ですか…?

ということでね、ちょいちょい脈絡なく書き連ねていく。

クリア後のセーブタイムは36時間39分。サブクエストがあるチャプターがいくつかあって、それもこなしつつやった。最後のサブクエチャプターはめんどくさくなったのもあっていくつか飛ばして進めてしまった。

カメラ位置。カメラの位置をクラウドから3段階設定することができるんだけど、ほっとんど変わらない気がする。1(近い)から3(遠い)に変えてみたんだけど、パッと見何が変わったのかわからなかったので何回か変更してみてようやくわかった程度の変化であった。

バレット。旧7の時の印象がどうだったかはあまり覚えてないけど、声がついたことによって、そんなキャラだったんだ!と思った。なかなか良いキャラをしている。体験版をやってみて、バレットがいるから製品版の購入を決意したくらい良いキャラである。演技が少しアレだけどバレットはとても良いキャラだった。あの巨漢が片手でハシゴを昇っていく姿はおもしろい。

ティファ。言いたかないけどおっぱいがでかい。ティファといるとつい胸に目がいってしまう。胸というよりおっぱい。なんなん。ほんま。操作感的には1番バトルをやっていて楽しいキャラだった。あと何かの折にふと闇堕ちしそうなキャラな感じ。原作はそんな感じだったっけ?

道中の箱。ダンジョン的なところで神羅の箱が落ちていて、それを□ボタンで壊すことができる。中にはアイテムが入っているかもしれないし、入っていないかもしれない。これを壊す動作がもっさりしていて、一度壊すのに失敗すると□連打しても次の動作までが遅い。バトル中のように連続で攻撃したりはできないからだ。テストプレイはしたのかな。でもこれはやっているうちに慣れた。テストプレイしてるうちに慣れちゃったのかな。

△ボタン。人に話しかけたりドアを開けたりするのに△ボタンを使う。なぜ◯にしなかったのか(コマンドボタンが◯だがそれが△でもいい)というのは慣れるから全然良いとして、△ボタンで話したりドアを開けたりするのがなんというか、とてもやりにくい。クラウドがそちらを向いてないと△のマーカーが出ないようになっているっぽいんだけど、クラウドの操作が思ったより細かくできず、例えばドアの前に行ってもマーカーが出ず、ちょっと離れて向きを変えて近づいて、というようなことを何度となくした。これはFF15でもあったことのように思う。テストプレイはしたのかなというところ。テストプレイしてるうちに慣れちゃったのかな。

また、△ボタン長押しでレバーを引いたり物を押したりするんだけど、長押ししてる間に力を入れている動作が無く、ただ手を添えているように見える。長押しし終わった後にスッとレバーを下ろした時は笑ってしまった。物を押すときは、長押し終わった後に動かしていた。でも普通、長押し中に物を押すよなあと思った。

バトル。バトルに関しては15同様やってる感の無さが目立つ手触りだった。特に初めの方は顕著である。13の様に敵をブレイクさせたあとゴリゴリ削るような仕様なんだけど、ブレイクさせるまでがよくわからない。よくわからないというのは、弱点属性を突く以外にも、この攻撃なら怯むとか、背後からなら怯みやすいとか、ある特定の行動のあとにこうすれば怯みやすいとか、様々な手段があるからだ。どれなのかわかりにくい。こういうのは戦闘中の仲間の会話(せっかくボイスがあるんだから)や、ゲームの進行に合わせてちょっとずつ戦法を増やしていくなどの優しさが欲しかった。もしかしたらその優しさは入っていたのかもしれないけど、プレイしている方としてはその優しさに気づくことはできなかった。

戦闘中にマテリア変更ができないので、みやぶるをしたあとリセット(バトル直前からやり直す)をするのが常套手段という設計なのだろうか。敵の弱点のヒントも事前にないので、ぶっつけ本番で挑むことになるからだ。例えば、ファイアが必要なのにほのおのマテリアを装備していなかったらやり直し、という感じに。それにも関わらず弱点をついてヒートゲージをためてブレイクさせて、ということをしないと倒せないから、快適な戦闘をするにはリセットは推奨されるものなのだろう。でもそういうのってゲームとしてどうなの?と思う。旧7でも戦闘中にマテリアの変更はできなかったけど、ブレイクさせることもなかったので、弱点をつかなくてもなんとかなった。たとえばマテリア変更のコマンドを用意して、ATB消費して変更できるなどできたらよかったのかなあ。でもまあそこは内部的なところで難しかったのかもしれない。

このように戦法をいろいろ考えなくちゃならないのに、そこにアクション性も加わってガードや回避が必須となっている。忙しい。さらに仲間キャラ(パーティーメンバーは旧7同様3人)の操作も加わる。仲間はある程度勝手に動いてくれるけど、ダメージも勝手に食らうからケアが必要になってくる。これらを同時にやっていると、開発陣にはさぞかしゲームの上手い人しかいないんだろうなあ!という思いが強まっていく。でも自分みたいな人間はイージーにするのは癪なんですねえ。厄介な自分が悪いです。でもだからといって今回操作できるのはクラウドだけでーすとなったらそっちの方が嫌だっただろう。

仲間の操作でいうと、クラウドとティファは楽しい、バレット普通(近接武器の時は最悪)、エアリス使いにくい、という感じだった。攻撃やガードをしないとなかなかATBが溜まらずアビリティや魔法、アイテムを使えないのだけど、エアリスの攻撃の動作がもっさりしすぎてて少しだけ難しいと感じた。エアリスがキビキビ動いててもアレだけど。

ボスはHPをある程度削るとカットシーンが入って第2形態、第3形態、みたいに変化をしていく。だいたい一度ブレイクさせてゴリゴリけずったら形態移行みたいなのをする設計なんだろうけど、ブレイクさせるのに試行錯誤→ブレイク→リミットブレイク!とやりたいところなのに、試行錯誤しているせいでHPがわりと削れちゃって、リミットブレイク叩きこんでいる最中に形態変化をしてしまい、リミットブレイクでの大ダメージで敵のHPが減らない(カットシーン中ボスは無敵)ということが何度かあった。多分開発は作りすぎてて、すんなりいったときのことしか考えていないんだろうなと思った。ぜーんぶ攻略法を知っている前提の設計なのか。

ハシゴ。自分の前に、下るためのハシゴがあるとする。ハシゴを降りる為にスティックを前に倒す。すると俺はハシゴを降りようとするんだけど、それと同時にカメラも移動してハシゴにつかまった俺を背中から写す。でもスティックは上に倒したままだから俺がハシゴを昇ってっちゃう。この仕様って大昔のゲームから存在すると思うんだけど、自分としてはスティック倒しっぱなしで下まで行ってほしいのよね。何度も下ろうとして昇るっていうのをループしてしまう。

チョコボでファストトラベル的なことができるようになる。これは俺の頭が悪いからなのかもしれないけど、チョコボ利用時に見られるマップと普段見るマップが違う(気がする)のが気になった。FF15でもそうだったけど、地名を選んでワープさせる。マップから選ばせてほしいと思った。しかし問題はそこではなく、チョコボ利用時に見るマップがなんか変、ということだ。いつも見てるマップとなんか違う気がした。

ゲームを進めていくと、仲間が「アレを目指そう」的な事を言って目標物を言うんだけど、その目標に対してカメラが寄らないからどれだかわからないことが何回かあった。あのバルブを目印にと言われても、どのバルブ?というかどこにある?と思った。分かる人にはわかるんだろな。こう書いていて自分がいかに頭が悪いかが浮き彫りになって恥ずかしい。

演出上、やたら歩かせる(走れない)シーンが多い。強制的に歩く速度を落としていろんな演出や会話を入れようとしているけど、そんなにいるかなあというくらい歩かせる。序盤でクラウドが頭痛で画面がシャーってなりながら歩くシーンはサイコブレイクを思い出した。

内容に関してはFF7と違う点がかなりある。終盤フィーラーの名前が出てきてからそれが顕著になる。運命を司る物的存在のフィーラーというわけのわからないもの。エアリスがそれを説明してくれるんだけど、エアリスと会ったばかりの頃はエアリスもフィーラー(その時はまだ名前が判明していない、黒フードのお化けみたいなやつ)を見て驚いていたし、それがどういうものなのかもわかっていなかった。でも神羅ビル突入後、エアリスは全部わかったように説明してくれる。運命を曲げる行為をしようとすると、フィーラーが邪魔してくるのだ。それ、君はいつ知ったの?

この存在が出てきたことで本当に不安な気持ちになった。そういう存在って出していいの?というかそれでてきちゃったらそいつに抗ってエアリス死なない世界ができちゃうじゃん?だいたい最後にゃザックス死んでないことになったし。バレットもブッ刺されて致命傷レベルの傷を負ったのに、フィーラーが周りにうようよ集まってきて結局助かる。なにそれ。そのシーンいる?そんなわけでご都合主義が具現化したような存在フィーラーが出てきたことによってだいぶ萎えたわけだ。

ビッグスが息を引き取ったところで不覚にも涙がこみ上げてきたんだけど、そのあとちゃっかり生きてて、なんなん?と思った。普通はホッとするところなんだろうけど、なんなん?と思った。

最後、エアリスが、こっから先は引き返せないよ、でも行く?みたいなことを言う。こっから先に行ったら戻れないよ、運命は変わってしまうかも、みたいなことを。それがもうメタ発言に聞こえて本当につまらなかった。変えるのは開発のお前らだろ、と。制作サイドがストーリー変えちゃうけどいい?みたいな。しかもラスボス前にどうする?とか聞かれても、プレイヤーは行くしかないでしょ。そんなん聞くなら行かなかった方のストーリーはあるんか?と思っていいえにしても、ちょっと前の休憩所に戻れるくらい。ため息が出た。

おまけにラスボス戦。何と戦ってるんだか全然、まったく意味がわからなかった。ギミックもおもしろくないし、なにがなんだかさっぱりわからない。開発サイドは何を思ってこれをつくったんだろうか。

とまあ終わり悪ければ全て悪しといった印象を抱いてエンディングを迎えたのだった。途中まではよかったんだけどなあ。なんでフィーラーなんてもの出しちゃったのかなあ。

なんか他にも色々思ったことがある気がするけど、プレイが終わって時間も経ち、熱も冷めてきた感じがするのでここまでとする。

続編はでなくても大丈夫です。俺がやりたかったのはFF7であって、二次創作的FF7リメイクではなかったんだなあと思った。ストーリーなんて全部一緒で良かった。ティファとエアリスとジェシーがかわいかったです。以上。