To Far Away Times

間接的自己紹介

好きだからって

随分昔の話だけど、当時なんとなくドラクエ派FF派みたいなものに分かれる風潮があった。俺はその時ドラクエはプレイしていたけどFFをプレイしたことがなかったので、自動的にドラクエ派に組み込まれた。FFはアクティブタイムバトルが難しそうで、プレイしている人はすごいなーと漠然と思っていた。

そんなドラクエ派の俺だったが(今は両方好き)、当時スーファミしか持ってなかったのでプレイできたのは1•2,5,6だった。リメイク3発売前のことである。何が言いたいかというと、俺はヒャダインという呪文を知らなかったということだ。ヒャダインはたしか3と4にしか出てこない呪文で、当時の俺は全くその存在を知らなかった。でも、ヒャダインを知らなくても、俺はドラクエが好きだった。

それでも俺が馬鹿にされることはなかった。当時純粋だった俺らの界隈には、え?ヒャダイン知らないの?wニワカじゃんwみたいな人はいなかった。と思う。なんとなく、好きなのに詳しくないのはおかしい、ニワカが語るな、という派閥の方々がいらっしゃるとは思うが、好きだからって詳しくなくてもいいと思う。知らないことがあっても良いと思う。詳しいと自慢している人が知らなかったり、知ったかぶりをする人には流石にニワカやんけとは思うけど、特にそういう驕りみたいなのが無くて単純に好きって人は多いだろうし、そういうのってむしろ自然なことだと思う。

それに、全てを知ることはほとんど不可能に近い。例えば恋人ができて、その人のことを知りたいと思う。それはとても普通なことだけど、全てを知ることは不可能だ。そういう知り得ないところも知りたくなってしまうのは危ない。知らないところと知るべきところをうまく選り分けていかなくちゃならない。

誰にだってヒャダインはあっていいのだ。