To Far Away Times

間接的自己紹介

ファイナルファンタジーフィフティーン

2016年11月29日に発売されたPS4ソフト、ファイナルファンタジーフィフティーンはもともと、ファイナルファンタジーヴェルサスサーティーンとして2006年にPS3のソフトとして発表された。ファイナルファンタジーヴェルサスサーティーンは、ファイナルファンタジーサーティーンとファイナルファンタジーアギトサーティーンと共にファブラノヴァクリスタリスプロジェクトとして2006年に発表された。ちなみにファイナルファンタジーサーティーンは2009年発売、ファイナルファンタジーアギトサーティーンはファイナルファンタジー零式として名前を変え2011年に発売された。

この3つのソフトは1つの神話だかなんだかを基にしていて、直接的な繋がりはないが元は繋がってるみたいなよくわからない感じのやつのはずだったらしい。ファブラノヴァクリスタリスプロジェクトは零式発売時には生きていたらしく、タイトルロゴが出る前にそのロゴが出てくる。フィフティーンでは出てきたっけ…?覚えてない。でもまぁとにかく、ありていに言えばこのプロジェクトは頓挫してしまったのだ。13は発売できたが残りは零式、15と、13の名前を外して(変更して)発売したわけだから、そう思って差し支えないだろう。

そんなこんなで15が発売して1年半くらい。発売日に買ってから3周くらいした。DLCはロイヤルパック?みたいなもの以外はプレイ済み。(今後もDLC出るらしい。やりたいけど、もちろんなかったことになる可能性もある) そんなわけで、もうそろそろ色々書いてもいいかと思い、ネタバレ全開で書こうと思うのでそこのところアレな方はアレでご容赦いただきたい。追記追記で文脈がアレになってるところも多々あるかもしれないけど、そこんところもご容赦ください。

 

では、まずはやっぱり良いところを書いていこう。なんと言ってもモンスターの造形がカッコよい。特にダンジョンの奥にいるようなデカくてボスみたいなやつはかなり良かった印象。そんなところかな。あとは、発売前に言われてたホストファンタジー(笑)と揶揄されていた部分はプレイしてみて払拭された。あいつらホントいい奴らなんだよ。プロンプト、いつも明るい雰囲気作ってくれてありがとな。みんなが暗くなった時もお前の明るさに救われたよ。写真のシステムも最高だった。イグニス、いつも美味しい料理作ってくれてありがとな。知将と言いつつかなり大雑把な作戦ありがとな。グラディオラス、特に無いけどありがとな。特に無いどころか少しイラついたけどな。

あとは思いついたことから書いていこう。

まずオープニング。スタンドバイミー。確か初プレイ時はなんだそりゃとなった記憶。だってスタンドバイミーって言ったらあの映画でしょ。あのストーリーでしょ。そんなイメージのある(しかもかなり有名な)既存の歌持ってきちゃったかー、と思った。個人的にFFの主題歌はアイズオンミー、メロディーズオブライフ、素敵だね辺りが好き。8,9,10。なんというか、ストーリーとかゲームにかかわってくるところが良い。ピアニストのジュリアがラグナと出会って歌詞を書いて歌うようになるところとかね。9,10はメロディー?がBGMとして各所に散りばめられてたり。ノビヨが関わると良いことあるのかな。12のアンジェラはアンジェラってだけで良いけどいきなり感。キスミーグッバイするシーンあったっけ?13は取ってつけた感。そんなわけでオープニングのスタンドバイミーには呆れたけど、意外とエンディングのスタンドバイミーは良い。もともと歌自体が良いしね。最後のスタッフロールでオープニングが回想的な感じで流れて(車押すところのセリフ)、あぁ、ええ旅したなあって思うけど、あれ最序盤だからね。一番旅してる感あるイベント一番はじめに持ってきちゃったよ。

旅といえばキャンプ要素。みんなでどこからか持ってきたキャンプ道具一式でテント張ったりなんやらを広げる。楽しそう。倒した敵から得た経験値は寝ないと清算?できないからキャンプするかホテル的な所に泊まるかしないとレベルが上がらない。これはまぁ特に悪い要素だと思わない。キャンプするとイグニスの料理を食べてバフがかかる。でも全然バフかかってる実感がない。ホテルに泊まると経験値に倍率がついて多めの経験値をもらえたりする。個人的なイメージだけど、経験値倍率はキャンプの方が入りそうな感じがする。めっちゃ経験してるやん。野宿だよ野宿。ホテルはなんの利点もないくらいでもいいのではと思った。それか服が綺麗になるくらいか。夜になるとシガイが出るから泊まらなきゃってところはキャンプの動機づけになるし良い。野宿ができるのは標(しるべ)があるからなんだけど、神凪がつくったとかいう説明がさらっと入る。え、ルナフレーナってそんな全国行脚してたの?って思ったけど先代たちがやったんだろねって思い直した。

ルナフレーナといえば映画とゲームで顔も声も違う。そんなんあり? これを是とした背景には色々ありそう。あと本編で全然掘り下げない。(というか掘り下げるキャラがいない) 元々別のキャラクター(ヒロイン兼敵?)がいたのをなかったことにして作り直したからなのかもしれない。でもそんな番外のことなんてプレイヤー側は知らないわけで、やはり浅いキャラクターと感じてしまう。民から慕われてる人なんだろなあくらいな感じ。あと何故かノクトのこと大好き。映画を観てたらまだわかるところはあるけども。

グラフィック面ではオルティシエでのルナフレーナの演説と、ラスト付近でバハムートが王都に飛来するところがゴミ。PS2かな?という印象。酷すぎて唖然とした。

ダンジョンについて。基本つまらない。最初の王墓いくところは、何が起きるのやらと慎重に進んだ気がするけど、後のダンジョンも同じノリなので真顔。単調でだいたい暗い。でも1つだけワクワクしたのは、序盤で行ける(行かなくてもいい)、奥にサムライみたいなのがいるダンジョン。めっちゃ強い敵が出てきてうひゃーやべーってなった。なんかファミコンのノリみたいな、ちょっと違うところ進むとヤバイやついるみたいな。そこんところはワクワクした。あとはもうアレ。いろんなダンジョンで足場が崩れたりする場所みたいなのがあったりするけど、ドキドキもしないし、あー遠回りさせられるやつかーって落胆するだけだった。ダンジョンの1つであるコースタルマークタワーは前に記事に書いた事があるけど、あれは今までやったゲームの中で一番酷い。あと隠しダンジョンも終わってる。楽しくない。楽しくない、だるい、めんどくさい、もうやりたくない、クソゲーやんこんなん、と思わせるように作ったんだったら大成功といえる。

フィールドとかに落ちてるアイテムを拾うのがかなりもっさりしてる。車の塗料の原料になるものは大抵3つくらいまとまって落ちてるんだけど、拾うのが非常にもっさり。確か◯ボタン押しっぱなしでもいけた気がするんだけど、それに気づいたのは相当終盤だった。

車まわりは概ね良かったんだけど(特に音楽流せる機能)、なぜ飛べる機能をつけたのか。空に見えない壁があって、ぶつかるとゲームオーバーなのも笑える。しかも飛べるようになるのがクリア後で、行けるところが隠しダンジョン1つだけ。それいる?

ファストトラベルがなんか使いにくい。地図から選べず地名を選択して飛ぶわけだけど、多すぎるし名前覚えられないしでどこに飛べるのかわからない。作った方は長年作りすぎて地名とか覚えてて当たり前になっちゃったんだろうか。ロード時間が長いのはまぁ仕方ないけど、場合によってはワープするより車で運転した方が早く着くこともある。そこらへんを考えながらやってた。

フィールドの移動。主人公らはかなりの身体能力を持っているにも関わらず、川を泳げない、山も登れない。さらになんとガードレールも飛び越えられない。わりと行動範囲広そうに見えて行ける場所は限られている。

戦闘について。スピーディだね。ほとんど何してるかわかんない。上で書いたけどバフの実感があまりない。アイコンや数字が小さいのとスピーディなので何がパワーアップしてるのかとか、ダメージどれくらい伸びてるのかとかわからない。スピーディで敵も多かったりしてなんかごちゃごちゃしてる。ダメージ与えた時に出る数字の色で弱点か効かないかわかるくらい。あとは勢い。シフトして攻撃して武器変えて。

あと魔法が致命的にクソ。魔法を作るところから使うところまで全部だめ。アイテム集めて、魔法の元素みたいなの集めて、それを消費して魔法の入ったボールをつくる。それもう魔法ちゃうやん。ただのアイテムやん。(一応魔法は王家の人しか使えないみたいな設定あるんだっけ?本編でその説明あった?映画では王の剣は指輪の力で使えてたはず。でも本編でノクトが指輪はめてからもそんなことできるようにならない) ダメージはめっちゃ出るけど範囲攻撃で仲間にあたる。なんで仲間にもあたるようにしたの。しかももれなくそれぞれの属性の状態異常つき。使うたびに仲間から文句言われる。使いにくすぎ。なんかボール投げてドカーンだもんね。ただの消費アイテム。降ってくる魔導兵の団体に使うくらいしか使ってない。

仲間との連携はあるっちゃあるけど、なんかやってるうちに不意に出るって感じ。俺の理解が足りないだけかもしれないけど、理解深めるまでもなくゴリ押しで進められる。戦闘に関しては、ゲーム始める時にストーリー度外視でわけわからん部屋でチュートリアルさせられるのもなんか違和感。物語の中で色々やれること増えたりして、その都度それに合わせた敵配置するくらいできなかったのかな。と言っても物語の中でやれること増えないけど。ファントムソードくらいか。増えるの。そこのところも単調さを増長させる原因なのかも。単調さで言うとアダマンタイマイ戦がホント酷い。いつも見えてた山が実はモンスターで、それが動き出して戦えるのはワクワクしたけど、そこまで。戦闘がだるすぎる。

基本的に最初から最後までポーションがぶ飲みしながら攻撃するだけ。仲間に近づいて生き返らせることできるけど、全く使わなかった。近づくのめんどいからフェニックスの尾使う。しかも近づいて復活させるよりフェニックスの尾の方がバフかかるし。

召喚は大迫力で良い。

ストーリーはというと、このゲームで一番の短所。ストーリーを楽しもうとする人には向いてない。破綻に次ぐ破綻を楽しんでいこう。まず主人公一行は主人公ノクトの結婚式の為に王都を出るわけだけど、そのワクワクな旅の途中で自分の国の王都陥落のニュースを知る。一行はこうしちゃおれんやべえぞやべえぞみたいになって王都に戻るところまではいいんだけど、以降また楽しい旅みたいのが始まる。どんな神経してんだ。ストーリーをそのまま進めようと思えば進められて、シリアスな感じでいけるんだけど、どうも作り手側からの旅を楽しんでアピールがビュンビュン感じられてそのギャップがすごい。王都陥落を描いた映画を見た分、遊んでる場合じゃねえぞと思う。

途中、敵の幹部みたいのを捕えるイベントがあるんだけど(そのイベント自体もアレ)、その後さらっと逃しちゃいましたみたいのが口頭で知らされるのが笑える。なにしとんねん。そこでハンター協会が関わってることが言われるんだけど、ちゃんとサブクエやってないとメルダシオのハンター協会ってなんやねんということになる。実際俺がメルダシオに行ったのはクリア後。行ってない人もいるのでは。

こちとら自分の国が落ちたのにモンスター退治のサブクエなんてやってられっか。野菜運ぶトラックがこないからモンスターにやられたかも、見てきて〜とか。カエル捕まえてきて〜とか。舐めてんのか。あと宝石持ってきてねみたいなイベントもクソ。あのディーノとかいう奴なんなん。舐めてんのか。王子としての使命感に燃える俺の気持ち偽れねえよ。でも初めのズーみたいなでっかいモンスターのとこに行くのは楽しかった。でもそれいる?あとガーディナ渡船場で初めてアーデンと出会った時、敵国の宰相なのに顔知らないとかアホか。名乗られても気づかない。王子ノクトも優等生のイグニスも知らないし。ストーリーはちょいちょいアプデ入って親切になっているようだがここら辺の変なところは解消されてないのでは。

モブハントもだるすぎる。1つずつしか受けられないのが本当にストレス。レストランで受注、敵倒す、戻って報告、というのを繰り返す。これだけでもツライのに周回プレイでまたやるとなると途方も無い。モブハント一度に複数受注とか12でもできたわけだが。フラグの管理が難しいからってこんな状態で良しとしたのに疑問が残る。アプデで複数受注できるようになったんだっけ?

結局オルティシエに渡ったところくらいまで、そんなわけわかんないノリ。オープンワールドにしたのにストーリーが強いせいで全然満喫できない。まあ俺の心持ち次第なんだけど。むしろオルティシエに渡ったあとの一本道の方が意外とやってる感あったりする。テネブラエはちょっと寄っただけで残念だった。

中盤以降一本道というか一方通行になるので、アンブラの能力で過去に戻れるようになる。つまり、はじめの大陸のやり残しとかを回収できるわけだ。物語終盤、10年経過したあとでも戻れる。まぁ前に戻れるのはアリだと思うんだけど、過去に戻れちゃうってやばくないか。アンブラにその能力あるなら王都陥落防げるだろ。

帝国を倒す為だかなんだかでファントムソードを集めることになるんだけど、普通に進めてると全部集まらない。でもラスボス前で全部持ってることになってる。おかしい。六神の力も契約して〜とか言ってるけど結局イフリートは敵のままだし。なら必要ないやん。イフリート周りもアプデで補強されたけど、一枚絵追加でシヴァが語るという非常にリーズナブルなアプデ。というかそんな大事な話アプデで追加とかアホか。発売日プレイしてからやってない勢は今もまだ知らないままなんだろうなぁ。

ラスボス戦やリヴァイアサン戦のQTEだけど、ボタン押さなくても普通に進むのもおかしい。押しても押さなくてもいい。自由。

あとグラディオが一度パーティから外れるところ。修行的なことをしてくるって感じで一度別れるんだけど、その後合流した時に全然強くなってないのが笑える。おまけに額に傷だけつけてくるという体たらく。一応グラディオのDLCやればその間のことがわかるんだけど、コル将軍がすごかったらしいということがわかるだけ。グラディオが離れている時にアラネアがパーティインして潜るダンジョンで画面真っ暗になるバグにあってスクエニに問い合わせたわ。改善されたかは知らない。オートセーブがダンジョン入る前の状態でまたダルいダンジョンやり直すのが辛かった。

プロンプトも一度パーティから外れるけど、なんで帝都までアーデンが運んだのか謎。ノクトを呼び出す為なのか。でもそれいる?でもプロンプトいい奴。魔導兵だったあたりの設定もっと掘り下げてほしかった。DLCでそこらへんの掘り下げはなくはないんだけども。ヴァーサタイルはPVでがっつり悪者顔で出てくるのに本編登場はほんのワンシーンくらい。あとはDLCで出てくる。ただのマッドサイエンティスト。薄っぺらさが目立つ。

帝国周りでいうと皇帝のイドラの扱いも雑。アプデでシーン追加されたとはいえ、初回プレイ時はそんなんなかったし、ただただ呆れた。いきなりモンスターになって出てくるし、特にこれといったイベントも無く、最後にうっすらセリフが聞こえるだけ。かわいそ。

オルティシエでリヴァイアサンイベントの時、首相から民を避難させてって言われるんだけど、ノクト以外の3人で街の全員を避難させるぜってなるのも笑える。もっと動員しろ。

王都入る前に仲間が王の剣の服着るのも謎。グラディオは王の「盾」だし。誰も王の剣じゃないのに。王の剣繋がりで言うと、王様の指輪の力で王の剣はシフトできるようになったり魔法使えるようになったりするのにノクトが指輪したあと特に仲間にそういうパワーアップも起こらない。それに仲間が初めから武器召喚できるのも謎。ちぐはぐすぎる。というか指輪するタイミングが謎。せっかくルナフレーナを殺すストーリーにしたんだからそこでなんでつけるような流れにしなかったんだ。あそこで指輪つけて覚醒してれば列車の気まずいイベントも端折れたでしょ。あと列車で寄るモルボルいるところになんでファントムソードあるの。海を渡った先(ルシスの外)にも王墓があるのが謎。

ファントムソードや六神の力を集めてパワーアップしてこ!みたいなノリは嫌いじゃないんだけど、その過程というか扱いが雑。

ラスト、ノクトがやっぱつれぇわって言うシーン。意外にもグッとくる。だって死ぬの確定だもんね。みんなの為に命捨てなきゃいけないのつれぇわ。ずいぶん都合の良い設定とはいえね。でも最後のめでたしめでたし風になるのなんなこの?ロゴはルナフレーナでした〜からのノクトもいますドヤァみたいな。13のラストのロゴ出るとこくらいのあっさりでいいわ。しかもなんか幸せそうだし。君死んでんねんで。誰の見た映像なんだあれ。もしかしてスタッフさんの妄想?あんなんするより夜が明けた後の復興具合とか普通に見せてくれた方がいいわ。なんなのあの結婚式的な映像。雰囲気でゴリ押ししてんじゃないよ。DLCのイグニス編のもうひとつのエンディングの方がずっといいわ。逆になんでああしなかった。

DLCの戦友はロード時間ハンパなさすぎるし、マッチングも全然しない仕様。ただしゲームとしては面白いと感じた。バグだらけだったし、マッチングしないしでちょっとしんどかったから普通のエンディング見て終わっちゃった。

さらに面白いのが、極上のファイナルファンタジーを作るとか言って発売日を延期したこと。ネット環境のない人でも極上に楽しめるようにするため全部盛り込むみたいな感じだったと思う。蓋を開ければ修正アプデのオンパレード。さらにDLCでストーリー補完。笑みがこぼれちゃうね。

あとディレクターだかが、過去のFFと比べちゃうユーザーのことをFF病と言ったのも笑える。初めは製作サイドの気負い、変なプライドを指してFF病と言ってたんだけど、しまいにはユーザーもそうだと言いだした。人気シリーズなんだからユーザーは個々のFF観みたいなものはあるだろ。温故知新でいけ。

15は一度製作体制を一新して作ったような感じだったと思うんだけど、14は作り直し成功して、15は失敗という感じなのかな。だいたい作り直すってこと自体おかしいと思うんだけどね。15の場合はもうこれ以上制作費かさむの耐えられないから割り切ってリリースするしかないってなったのかもしれない。想像だけどね。

色々書いててロイヤルパック?のDLCもやってみたくなった。これだけ楽しめて、さらにまだDLCもあるなんて!最高やな。