アンナ・カレーニナ、罪と罰、カラマーゾフの兄弟、戦争と平和…
何度も読もうと思い表紙をめくるけど、そこから数ページ読んだだけで止まってしまう。
唯一読み終えることができたのは、トルストイの『光あるうち光の中を歩め』だけだ。読もうと選んだ理由は、薄くてこれなら読み終えられるだろ、という浅薄な理由だけだった気がする。薄いだけに。
キリスト教的価値観みたいものに従って書かれているが、信仰心のない俺でもその価値観を抜きにして、ふむふむたしかにそうだよなあと頷けることが多かった気がする。
具体的な内容についてはさっぱり覚えていない。ただただ、ふむふむたしかにそうだよなあ。と思った感触が残っている。そしてシックな居間と黄色い電灯の淡い光、暖炉の温もりのイメージ。そんなもの出てこなかったかもしれないけど。
ロシアのことについてほとんど全くなにも知らないことに最近気づいた。日本の都道府県は全部言えるけど、ロシアの都道府県は言えない。そもそも県があるのかも知らない。モスクワ?
主食も知らない。ボルシチだかピロシキだかは聞いたことがあるが、ツヴィーベルクーヘン並みにどんな食べ物なのか知らない。ツヴィーベルクーヘン。
たぶんロシアではロシア語が話されているのだろうが、1文字も知らない。彼らが朝起きて夜寝てるのかも知らない。1日3食食べるのだろうか。
だからロシアが舞台の話を読んでもイマイチぴんとこないところがあるのかもしれない。
もちろんロシアのことなんて全然知らない人でもかの名作たちを面白いと思う人はたくさんいるだろう。
でも俺には他の人に比べてあらゆる想像力が決定的に不足しているのでうまく話が掴めない。
ロシアについて書かれた本を読みたい。歴史について書かれた本がいい。何かを知りたいと思ったのは久しぶりだ。ノモンハンの夏を読んでから、それに取りかかろう。
それと、アンナ・カレーニナの映画も観てみたい。調べてみたらアリシア・ヴィキャンデル出てるやん。さらに観てみたくなったね。